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ブログ 〜出を待つ深窓の佳人〜

【栽培】球根のサイズとユリの品質について

  • 執筆者の写真: kakoenaichi
    kakoenaichi
  • 2024年4月2日
  • 読了時間: 2分

今回は生産者しか知らない球根のサイズとユリの品質について、という内容です。


何となくイメージつくかもしれませんが、球根の大きさによってユリの品質が変わります。

...変わりますが、何がどう変わるのかが重要なのです。




まず、そもそも球根のサイズについて説明します。


何となく大きい、小さいではなくてユリの球根は規格が決まっています。球根の周囲の長さが基準となっているので、例えば14-16サイズの球根であれば周囲の長さが14~16cmのものですよという意味です。


ユリの球根は基本的にオランダやチリ•ニュージーランドの広大な圃場で生育され、それが出荷される際に上記のように規格ごとにサイズを分けています。



そのため、球根を購入するときには品種だけではなく球根のサイズも選ぶことになります。このサイズ選びがかなり重要!



簡単に説明すると、球根サイズが大きくなるにつれて輪数(つぼみの数)が増えたり茎が太くなります。


じゃあ大きいサイズで栽培すればいいじゃんって思われるかもしれませんが、そういう単純な話ではありません。まず球根が大きくなるにつれて球根自体の価格も上がるので、経営面での費用が嵩みます。また、品種によっては球根サイズが大きすぎると葉焼けが起こって商品価値を下げてしまうこともあります。


加えて、輪数をそんなに付けたくない時は逆に小さい球根を選びます。うちの場合、八重咲きを産直で出荷しているのですが大きい球根を使ってしまうと輪数が多くなり、かなり高めの価格で売る必要があります。



ただ、八重咲を品質を落とさず(これ重要)に手に取りやすい価格で売りたい!というのが本心なのでなるべく輪数をつけず(3-4輪がベスト)栽培しています。だから他の品種よりワンサイズ落とした球根を買ってます。たまに在庫切れで大きいサイズになることはありますが。



だから、ユリの球根サイズはかなり重要なのです!なぜなら、消費者にわたるユリの品質がそれで左右されるからです。


それでは、また〜!


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