品質は良くて当たり前
切花における品質は、単に花持ちがよいだけではありません。
規格の揃い
クレーム対応
品種構成
物流条件
納期、納品日、着荷時刻
出荷情報の正確性とタイミング
等級(秀・優・良)
階級(L、○○cm)
日持ち性
傷・病害虫等
情報発信
社会貢献
生活者視点の導入等
品質にも上記に挙げたものが含まれます。かなり細かい話になりますが、それぞれの品質に対して花好園がどのように考え取り組んでいるのかをご紹介いたします。要するに、小さな切花農家にも譲れないこだわりがある、ということです。
同業者の方からすれば常識的な部分もあるかもしれませんが、悪しからず。もし他に方法がございましたらぜひ知識を共有していただけると幸いです。一緒に切花業界を盛り上げていきましょう。
商品品質について
花好園では主に市場出荷、産直販売(実店舗、ネット)など異なる流通方法で出荷しておりますが、基本的な考え方は一貫しています。
【市場出荷における等級・階級】
市場規格に沿って仕分けしています。農協経由の市場出荷も継続的にしておりますので、一定の信頼は得られていると自負しております。
【日持ち】
基本的に収穫した当日〜2日後に出荷しています。延命剤があるとはいえ、茎を切断した時点で花に外傷ストレスがかかり、開花や老化が進みます。お客様に直接届ける産直販売ではもちろんですが、その後の流通で何日間かかるかわからない市場出荷では特に収穫から出荷までの時間を極力無くすのが肝になります。
しかし、年末年始だけは卸売市場が1週間休みなので出荷できません。その時は休み前の市場出荷で蕾がやや硬めの状態で出荷する、また産直販売分を増やすなどの対応をしています。そのため、通常期間と同様の状態の花が消費者に届くようになっています。
収穫
当日
市場


産直

保冷室(1〜2日)
【傷・病害虫への対応】
基本的には傷が入らないように栽培期間中から出荷まで丁寧な作業を心がけています。万が一傷が入っているものは市場規格を下げる(場合によっては規格外とする)、産直販売の場合は通常商品よりも値段を下げる等の対応をしています。
また、農薬散布により病害虫の影響は最小限に抑えておりますが、万一商品価値が下がってしまった場合は上記と同様の対応をしています。
市場品質について
【輸送方法】
ユリは吸水すると開花が急速に進行する性質を持つため、乾式輸送を利用しています。市場出荷の際は段ボールに梱包して荷崩れが起こらないようテープで固定します。
クッション剤としての新聞紙は、農協経由の出荷のみ使用しています。
※通常の市場出荷の際も以前は使用していたのですが、市場関係者からご意見をいただき現在では省略しております。
【物流条件をはじめとする市場出荷について】
花好園では市場出荷の際に契約している運送業者に運搬を依頼しています。これまでに荷物を落とした、間違えて違う場所に運搬してしまった等のトラブルはありません。
また、市場出荷の際には出荷直前に予め出荷伝票(送り状とも呼んでいます)を送ります。その後市場先に届いた荷物と確実に一致するよう出荷伝票を記入する際には何度も確認します。
社会的品質について
【情報発信】
切花を栽培している立場から、単にモノを作って出荷販売するだけでは不十分なのではないか、と考えています。とりわけ私たちは経営規模が小さく出荷本数も多くないため、現状の活動だけではどうしても大規模栽培されている農家・法人の方々に力負けしてしまいます。
そこで思い立って始めたのが当ホームページです。
ホームページ運営も完全に自力で行なっているので、加えたい情報や修正があれば思い立って10秒で編集しアップできます。そのためやや手作り感は否めませんが即時性は強みだと思っております、これからも積極的に発信していく次第です。
また各種SNS等も立ち上がったばかりですがぼちぼち更新しています。切花の美しさだけではなく作業の裏側など変わった情報も発信しています。興味ある方はこちらも是非ご覧ください。