【農業資材】微生物農薬はなぜ普及しないのか?その②
- kakoenaichi
- 2024年1月29日
- 読了時間: 2分
一昨日の記事の続きになりますが、今回も微生物農薬がなぜそこまで普及していないのかという話題に触れたいと思います。
まずは微生物農薬の現状について知りたい方は前回の記事をご覧ください(関連記事に挙げておきます)。
微生物農薬の問題点について、主に2点が考えられると思います。
一つ目はコスト面です。

当たり前ですが、農業経営の観点から考えると資材のコストと効果は常に見ておく必要があります。単純に単価で比較すると化学農薬よりも微生物農薬の方が高いケースがほとんどです。もちろん使用法によってはコストがトントンになる場合もありますが、微生物農薬の方がコスト面で有利になることはあまりないように思えます。
それよりも課題だと思うのが、2つ目にあげる効果の安定性です。

基本的に生物ベースの資材なので、製品のロットや使用環境によって効果がぶれます。そのため、これだけ使用したからこれぐらいは効果が出るだろう、という見込みを立てにくいというのが現状です。もちろん全ての微生物農薬がそうとは限らないとは思いますが、少なくとも化学農薬と比べるとそういった特性はあります。
そこで考えられる解決法は以下の3つになります
①化学農薬との混合
いや、これは正直答えにはなってないとも思います。そりゃ化学農薬単体で効果が出るんだから、混ぜて一緒に使ったらより効果が出るに決まってますよね。

②自生菌の利用
これは面白いロジックだと思います。
植物に自生する菌はそもそも生存率が高い、その菌が仮に特定の病原菌に対して効果的であるならば、微生物農薬としても効果は出ますよね。
下記スライドでは果樹における例を取り上げています。

③食用コーチング剤の使用
これも果樹での例がメインとなりますが、微生物農薬の効果が出にくいなら果実表面にコーティングしてしまえばいい、という発想です。
もちろん製剤との相性はあるとは思いますが、②と同様にわずかながら有効な手段なのではと考えています。

以上、微生物農薬がなぜ普及しないのか、その課題と解決策について取り上げてきました。技術としてはあるけど、農業現場で普及させるためにはまだまだ道のりは長い印象です。個人的には、いくつかの防除法と組み合わせて利用していくほかないかなと考えています。なお本ブログで使用している写真(スライド)はブログ投稿者が作成したものであるため、無断での利用は固く禁じさせていただきます。
それでは、また〜!
.png)



コメント