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ユリを作り続けて70年、時代は変われど基本姿勢は変わりません

花好園ではユリを主軸にチューリップ、フリージア、現在はクルクマなど様々な品目を栽培し続けてきました。創業の原点は初代が17歳の頃から自分でユリを栽培・出荷したことです。ユリに関してはその頃から現在まで欠かさずつ切り続けています。まだネットが普及していない時代に、産地をめぐり当時の最先端の栽培技術を取り入れ、経営規模を拡大していきました。今は亡き初代ですが、趣味でも胡蝶蘭を育てたり皐月を品評会に出したりと思い返せば本当に花が好きな人でした。

新聞

​30年程前の新聞が自宅に保管されています。写真 1枚とっても現在と作業風景が微妙に異なっており、少しずつ”カイゼン”されて現在まで至ります。道に迷いそうになった時はいつもこの新聞を見返して、切花栽培で何を大切にすべきかを自問自答しています。

2代目に移行してからは市場出荷だけではなく産直売り場への出荷にもかなり力を注ぐようになり、市場関係者に加えて地元の方々からも自慢の切花を求められるようになりました。心より感謝しております。市場出荷については、名古屋の松原にある市場の一部が合併し、巨大な花市場が名古屋港に完成しました。この出来事をきっかけに、市場への出荷を信頼できる運送業者に任せるという経営判断をしました。その結果、運送範囲が広がったので現在では名古屋だけではなく岐阜の市場にも出荷させていただいています。

栽培技術に関しても、常に成績の良い(つまり秀品率の高い)栽培を目指しており、様々な人のつながりの中で新たな資材を入手して取り入れています。人と人、人と花のつながりをかなり大切にしています。

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しかし、時代が進むにつれて切花を取り巻く環境も変わり、昔ほど簡単に花が売れない状況が常態化しています。

農林水産省

切花の世帯あたりの購入額は最盛期の6割にまで落ち込み、若者の購入額の低さが顕著にデータとして出ています。加えてコロナ禍で活動自粛により、切花の一番の消費先である冠婚葬祭での需要も期待できなくなりました。現在は 2020年ほどひどくはないですが、これから先爆発的に切花が売れる状況はない、と予想しています。

時代の変化が目紛しい昨今ですが、一つだけ変わらないものがあります。それは屋号にもあるとおり「私たち花好園は花が好きだ」ということです。栽培者本人が好きだと思うような花だからこそ、どのように品質を向上させ、鮮度を保ちながら顧客である市場や産直売り場に届けるか、といった工夫を考え続け、実行することができます。経営規模(作付面積、栽培本数、売上高など)や知名度では他の切花農家さんに負けてしまうこともあります。ただ、私たちも花が好きという経営の根幹が揺らぐことなく何とか現在まで繋いでくることできました。

​これから経営を上向きにさせ、持続可能な営農をするために以下の目標を掲げています。

​営農目標

コンセプト

美しい花でお客さんに喜んでもらう

栽培

販売

細分化

​【栽培】

卸売市場に出回りにくい希少な品種を常に模索

・​他の生産者と価格、栽培方法、等級などの過度な競争は行わない。ブレない営農の軸を持つ。

・現在の作付面積で自分達がよいと思える花を栽培する。高効率栽培を目指す。​無理な作付面積の拡大は行わない。

​【販売】

・​​「花好園の花を買いたい」と思ってもらえる顧客をつくる

・​​何回もリピートして買っていただけるような価格設定、商品設計をする

・​​誰でも気軽に購入しやすい環境整備

・​​切花の品質保証

大雑把ではありますが、基本的には以上のような目標設定を掲げています。これをもとに営農計画を設定し、実際の栽培〜販売までのフローに落とし込んでいきます。

花好園
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花好園/Japanese Cutting-Flower Farmer

©2024 花好園/Japanese Cutting-Flower Farmer

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